<< ロッタちゃんの寝顔 | TOP | 退院祝@八坂通の鹿六 >>

喪服の記憶

今日は先月、お亡くなりになった岩崎通子先生(半床庵の岩崎源先生の奥様)の
四十五日、忌明けの法事でした。
本堂で、お経を上げたあと、
坐忘軒(茶室)に於いて、お茶会。
それで喪服を着たのでした。

といっても、略装です。
単衣の一つ紋の栗色の色無地に、黒の帯。
帯締めの房は下になるよう、いつもと逆に挟みました。
そういえば、この黒の帯を最初に締めたのは、
父の一周忌のときだったような気がします。
そのときはきものも五つ紋の黒でした。
黒のきものというのは、若い女性が着ると、
ぽーっと色香が漂うものだそうです、
当時、私は22歳。
うーん、でも、色香はなかったな、私のことだから^^;
最近、思い出語りばかりですね。
なので、
「死ぬのはまだ早いですよ」という読者メールをいただいてしまいました。orz
もちろん、そんなつもりはさらさらありません。
けど、過去に今、取り憑かれているアソウです。
たぶんきものの本の執筆で、
この30年のことを、きものを通して、
洗いざらい思い出したからだと思います。
書くことは過去を活性化させる。

やさしい想い出ほど怖いね。ウソが透けて見える。
うしろの正面、だーれ!?
(そんな詞を書いたことがあったような……)


もとい。居ずまいを正します。

ご法要の茶会。
とても和やかなものでした。
お茶菓子は通子先生の3人のお子さんたちのお手製。
上品な蒸し菓子。50個も作ったんだそうです。
遺伝子情報だけでなく、おもてなしの心も
しっかりお子さん方に受け継がれていて、
あ、先生は生きている、なんて思ったのでした。
080912_172739.jpg
携帯で撮りました。


呼吸を司る脳神経が腫瘍に侵され、
呼吸が停まり、誘われるようにして、心臓が停まった。
肺も心臓も若々しいのに、心肺が停止するという、不条理。
最期はそういうことだったようです。

黒いリボンと大徳寺白の木槿がいちりん。
合掌。
9-12-s.jpg
携帯で撮ったものです。もちろん許可、いただきました。
- | 茶の湯 | URL