素敵な東京でした

そんなわけで、今日は東京でございました。
週末、また東京なので、そのまま滞在しようと目論んでいたのですが、
京都にいる母から「ダメ出し」が出まして……。
トンボ帰りしてきました。

でもなかなか充実した数時間でした。
東京駅から日比谷の帝国ホテルまで、歩いてしまいました。
お上りさん丸出し。
うわー、東京だ、とばかりに、携帯で撮ってみました。
(コンデジがないと不便ですね。買おうかな)
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丸の内です。
そして下は、かつての明治生命館。
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ああ、素敵……と思って眺めていたなら、重要文化財を示すプレートが。
ネットで調べてみたら、
「岡田信一郎の設計で1934年竣工、1997年に昭和の建築物として初めて重文指定を受けた」んだそうです。1997年となると、私、もう東京にいなかった……。知らなかった。orz
東京を離れていると、住んでいた頃には近すぎて見えなかったものが、
見えてきたりします。ひと月くらいかけて、今度、東京見物、したいなあ……。


まず帝国ホテルで待ち合わせしたのは、
かの「All about」
webマガジン編集者の佐藤さん。
「All about」は私もブックマークに入れてます。料理レシピとか見たりします。
今回、きものの特集を組むとかで、
その撮影&インタビュー取材を受けました。
先方の希望は、週末、京都で、ということだったんですが、
週末は私、京都にいないので、東京での取材となりました。

撮影は帝国ホテルの前の日比谷公園。10数年ぶりですよ〜。
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紅葉に傾きはじめた冬の日差しが降りていて、
「うわー」と、声を上げたくなるほどの、美しさでした。


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こんな感じで撮影をしていたなら、
おばさま、おじさまたちに、
便乗して、ばしゃばしゃ撮られてしまいました。
こういうのって自分からはイヤだと言いづらい。
減るもんじゃないけど、何となくね。

その最中、なんと宝くじに当たるくらい、すごい確率のことが起きました。
姉が、この前を通りがかったんです。
似てる人がいると思っていたなら、当人でした。
彼女は2年くらい前に、厚生労働省を退き、今、大分大学の教授をやってるんですね。
つまり東京に住んでるわけじゃないんです。
で、私も今は東京じゃない。
なのに東京の日比谷公園でばったり遭うって、すごくないですか。
ありえないほどの確率ですよ。
撮影中なのに、きゃー、と持ち場を離れて、駆け寄ってしまいました。
会ったの、たぶん数年ぶり。
しかし、こんなこともあるもんなんですね。

取材のあとは、今回の上京の第一目的である
「リシャール・コラス氏の旭日重光章受賞を祝う会」(@帝国ホテル)に出席。
シャネル・ジャポンの社長であり、最近は小説家でもあるコラス氏。
私はシャネラーではないので(笑)、どちらかというと、小説家としてのコラス氏のファン。
コラス氏は、日本の伝統文化をこよなく愛していて、美意識がやわらかく、心があたたかい人。
小説にはそれが余すところなく、表現されていますよ。ぜひご一読を。
「遥かなる航跡」(集英社インターナショナル)
なぜ私がコラスさんを知ってるかというと、
コラスさんは、私の友人のSUNデザインの大出一博氏の親友なんです。
友達の友達はみな友達、というやつですね(笑)。


難聴だから、あまり聴き取れなかったのですが、
それでもコラス氏のスピーチ、とても謙虚で、心にしみるものでした。
日本語と英語、ご自分で交互に通訳しながらスピーチ。
アメリカ人のような力強い演説タイプではなく、
語りかけるような、やわらかなスピーチ。
フランス人と京都人は似ているとよく言いますが、似てるかも。

奥さまは日本の方なんですが、
奥さま、今日はシャネルではなく、きもの(一つ紋の色留)をお召しでした。

それとね、60歳くらいのフランスの方で
ブロンドをシニオンにまとめて、きものを着て来られた方がいました。
透明感のある、くすんだ緑に、絞りと金、金の刺繍の訪問着に、
落ち着いた金地の袋帯。これがブロンドと呼応して、とてもシックでした。
たぶんそうだろうな、と思って伺ったなら、ご自分で着付けたんだとか。
コラスさんも日本人以上に日本の美を理解してくださってるけど、
この方もまさにそんな感じ、
会場に携帯、持っていってなかったので、
写真、撮れずにものすごーく残念でした。


そして、プランタン銀座の三好貴子さんの個展を見てから、
新幹線に乗り、東京をあとにしたのでした。
ものすごーくうしろ髪、引かれました〜。


以上、東京レポートでした。
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東京の目黒川沿いでの話

そんなわけで、今日は、
目黒の青葉台にある山口智子さんのお店、
「燕子花」(かきつばた)に行ってきました。
去年、うちに撮影でいらしたときに、お目にかかって以来、
1度、お店に伺いたいと思っていたのです。
お店のHPの印象より、やわらかな空間でした。
包装紙、テープの類いまで、こだわりが貫かれ、
山口さんが本当に愉しんでやってらっしゃる様子が
伝わってきました。
センスいいお店です。

買ったものは、京都に帰ってから、一眼レフで撮ってから追加アップします。
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辻野剛さんのガラスの線香立てです。

そしてちょうど隣りにいい雰囲気のお店を見つけ、
ひとりランチをしたのですが、
そこが携帯からアップした「HIGASHIYA」。
正確には「SABO」。

★画像はすべて携帯。画質が悪くてごめんなさい★
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簡素でセンスのいい店内。
東京の木造の民家を店舗に改造すると、こうなるのか、
というお手本を見た気がしました。
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量は食の細い人向き。茶懐石の精神というところかな^^
これが出てくる前に、先付けとして、スプーンで二匙ほどのお豆腐。
お漬け物は茶懐石のように一組に一皿。取り回していただきます。
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トイレの洗面所。壁に収納された手ふきのタオルが圧巻。
洗面台はモルタルでの左官屋さんの手作り(おそらく)。グレイッシュで簡素で素敵。
ちなみにワタクシ、トイレがセンスいいお店が好きです。
京都だと韓国茶の「素夢子」かな。篭城したくなります。^^


「燕子花」のお店の人が、別館(上品で緻密な廃墟という感じの空間)での企画展に、
山口智子さんが見えていると教えてくれので、
じゃ、ご挨拶だけでも、と覗いてみました。
そのまま帰らなくてよかった〜。
予期せずして、やわらかな空間に身を置くことができました。
アトリエインカーブのアーティストの企画展。
最初はよくわからなかったのですが、
図録には、こう説明されていました。
「アトリエインカーブは、
社会福祉法人 素王会のアートスタジオ兼事業部として
2002年大阪で設立されました。
現在24名の知的に障害があるアーティストが通っています」。

今回の展示会では、
寺尾勝広さんの「鉄骨の構造物の設計図」だという、
大きい紙一面に緻密に書き込まれた、暗号のような、地図のような、
はたまた頭脳の海のような、そんなドローインク(なのかな)作品と、
とってもカラフルてポップで、ユニークな構図の格闘技の絵、
新木友行さんの作品が展示されていました。
そして新木さんの実演というのかな、
創作している風景を見ることができました。

おまけに山口さんご本人から、
アートの説明や、スタッフの人たちを紹介してもらい、
おもてなし、していただきました。

上品な廃墟のようなスペースに、
それらの作品はとても似合っていて、
外は冷たい雨が降っているのに、
その内側は静かな陽光が差している……、
昨日のハンマースホイの絵と、それは重なるのでした。

たまにはやっぱり東京を散策しないといけませんね。
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正倉院展の感想

平日の夕刻というのに、予想以上の行列でした。
私は京都にいるというのに、今年でまだ二回目。
人生、長くないというのに、完全に出遅れました。

やはり図版で見るのと、本物とは違いますね。
来館者が多く、自分の速度で見ることは
なかなか難しかったのですが、
見つけましたよ、お気に入り。
麻布のろうけつ染めの袋(縹臈纈布袋)。
藍染めが1250年の時を経て、今だ、色鮮やかなのにも驚きましたが、
どきどきしたのが、その縫い目です。
修復して縫い直したのでなければ、
1250年前の誰かが縫ったものです。
これが –––– ではなく、
―–―– こんな感じの長短のある縫い方で
リズミカルで、ざんぐりした針目なんです。
リラックスした状態で縫ったものなのかなあ、
なんて思ったりしたのでした。
図録にも、
麻であるところから、実用的なものであったろうと、
書かれてあります。
縫ったのは、女の人でしょうけど、
いくつくらいの人で、
そのとき恋はしていたのかしん。
なんて、おバカなことを想像したのは、
私だけでしょう、ね。すみません。


あとは写経(正式名称は違います)かな。
美しい楷書。
活字の明朝体を筆で書いてるような感じの書体。
(知識がなくてすみません)。
一文字すつ硯で筆を整えながら、
もしや息なんか止めながら書いたのかな、
とか、たぶん一巻は同じ人が書いているんだと思うんですが、
それでもはじめと終わりとでは筆跡が少し変わってきたりしていて、
見ていたら、生々しくて、
どきどきしてしまいました。
古文書の類いはあんまり人気がないので、
比較的、ゆっくり見られます。お薦め♪
10日までです。


余談ですが、
みんなガラス(展示ケース)に顔、近づけてみるから、
指紋とか、鼻の脂とかで、
曇っているというか、汚れてるんですね。
それをご自分のタオル地のハンカチで
拭いてから見ている人がいました。
すごいですね。
ありがとうございます、と声をかけたくなってしまいました。
あと拡大鏡で見ている人もいて、
来年からは私も拡大鏡だな、
と心にメモ、でした。

もう1つ、蛇足。
夫も一緒だったんですが、
こういう展覧会のときは、入館したならいつも別行動です。
見たいもの、心に止まるものが違うから。
夫はカットガラスの碗に引かれたようでした。
やっぱり理科系の人ですね。


追記。「猫カテ」は別ブログに移動しました。
「ネコが元気をつれてくる」
TOPページのCATS、そしてこのページも左のリンクのところからいけます。
お気に入りに入れていただけると、うれしゅうございます。
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奈良の風景を手のひらに

鹿、かわいい。
鹿せんべいをやったなら、
もう手までぺろり、舐められました。
もっとくれー、とお尻を頭突きされたり、
トビが大きくなった感じ(^^;)
うちの猫と一緒にしちゃいけませんよね。
奈良の鹿は神さまのお使い。
だから昔から大切にされてきた。
貴族たちも、鹿に出会うと、
牛車から降りてお辞儀をしたとか。


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興福寺の北円堂
美しいプロポーション。
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中に納められた、
国宝の弥勒如来像が西陽を受け、鈍く、光るさまは、
心に響くものがありました。
最近、仏像を見ても、
そのカタチより、作った人たちに思いがいくようになりました。
それがいいんだか、悪いんだか、よくわかんないんですが、
個人的には観る楽しみが増しました。
ここに何日かかったんだろう、とか、
息を止めてたのかな、とか。
正倉院病ですかね^^;

ちなみにこの弥勒如来像、運慶の名作とか。
(興福寺の公式HPによると、源慶、静慶、運賀、運助、運覚、湛慶、康弁、慶運、康勝ら慶派仏師の名が墨書される、彼らを統率したのが巨匠運慶だそうです)


こちらは五重塔。
室町時代の再建。
いわし雲(うろこ雲? )がきれいです。
この雲は低気圧の前触れ。京都は夜から雨が振り出しました。
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正倉院展の感想はまた明日、更新します。
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昨日のこと part2

知人といっしょに、明けて16日は、
滋賀県の湖北まで、ふたつの十一面観音像を見る「小さな旅」に出かけました。
米原までで新幹線。
そこからはタクシーで北上。
しかし京都と違って、近江のタクシーは高かった!
10時から3時まで貸し切りで23000円とは。
うむむ。レンタカーにすればよかった。

昨日、携帯でアップしたように、
まずは石道寺の重文の十一面観音像を拝観しました。平安中期作。
唇にはめずらしく紅がひかれ、その朱色がほとんど色あせてないんです。
おまけに美人。さらに、
今、まさに動き出さんというところを
表しているということで、
右足の親指が上がっていて、
何というのか、ちょっと親しみやすさを感じる観音さまでした。

コスモスの野原に続く石道寺。
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