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東京のお盆 西京のお盆

7月に帰京していたとき
世田谷の岡本公園民家園に行きました。

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民家園とは
丸子川を望む国分寺崖線の、みどりに覆われた崖を背に、茅葺きの民家と白壁の土蔵が立っています。瀬田に残されていた江戸時代中期に建てられたという古民家を移築復元したものです。茶の間の囲炉裏には、いつも火が入っていて、訪れる人はお茶を飲むことができます。


ちょうどお盆(新暦七月)で、盆飾りがしてありました。
本物を見るのははじめて。
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東京はだいだい7月にするところが多い(と思う)けれど
民家園でもらった資料によると
同じ世田谷でも 旧暦七月(池尻)、新暦七月(喜多見・北沢・奥沢)
地方と同じようにひと月遅れの八月(大蔵・烏山)に行うところと
いろいろあるようです。

明治になって太陽暦が導入されても、
こういう行事というのは、
いつするように、という
上からの統制はなかったということなのでしょうね。

うちは父の代からの東京人。
父が他界してから
東京に菩提寺(芝の増上寺 観智院)を持つことに。
以来、お盆は新暦七月です。

昔はお盆と七夕は同じ頃ということで
関連する習俗も、東京でも残っています。
七月七日は墓掃除をする日、というところもあるらしい。

歳時なこと、節句など、
旧暦、新暦が入り混じったために
よけいにわかりにくくなっているところがありますね。

★★★
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四方に竹を立て、左綯(な)いのチガヤの縄を張り巡らせ、
ほうずきや、稲、麦、インゲン等、
家々で穫れた作物を吊るします。

仏壇から位牌を出し、
女郎花や撫子などの花や、カボチャ、水瓜などを供える。

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そして胡瓜と茄子で作った馬と牛を置く。
ご先祖さまの乗り物ですよ。

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素朴だけれど美しい。
ある時期まで、世田谷の農家では
こういう飾りが行われていたそうです。
「今でも旧家なら、やっていると思いますよ」
と民家園の人。
こんな感じでなさっている方がいれば
ぜひコメントください。

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左はミソハギ 右はサトイモの葉と刻んだ茄子。
これもお約束だそうです。

ミソハギは
盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある
とのことですよ。
知らなかった〜。

家々の門口で、迎え火をし、送り火をするのは
江戸もいずこも同じ。
京都の大文字は、その巨大バーションですね。

★★
お盆の行事は、
日本古来のプリミティブな宗教から
きています。
先祖崇拝、自然崇拝。
死んだ人はみな神さま(仏さま)。

それがそれぞれの仏教と結びつき、
今の形となったそうです。

ただ、親鸞上人の浄土真宗は
こういう盆飾りはしないそうです。

★★★
子どもの頃から東京で育ったのに
親が東京育ちじゃないから
私は東京の風習をとんと知らなんです。
遅ればせながら、
少しずつ調べていきたい
東京を知ることで
また新たに見えてくる京都があると思うので。

今月もまた東京に戻るので
世田谷をあれこれ見て歩こうとお思っています。

ちなみに岡本民家園は無料です。
comments (3) | 京都以外 > 東京 | URL

なるほど〜。きれい。初めて見ましたよ、こんなお飾り。ご先祖さんも喜ばはるんでしょうね。絵に描きたくなる〜!!
kyuuan | 2010/08/03 10:38 AM
いつも興味深く拝見しています。初コメです。多分。お盆の飾りは川越の実家も記事のような感じです。父が打ったうどん(ゆでてないの)もお供えします。迎え火と送り火は実家ではお墓でろうそくをたて、そこから提灯に移して家にもどり、仏壇のろうそくに移します。送るときは仏壇のろうそくから提灯に移し、またお墓にろうそくをたてて、提灯から灯します。主人の実家(小田原)で初めて軒先で迎え火送り火をしたので、慣れないことでびっくりしました。
えみ | 2010/08/02 02:47 PM
あぁ、母が他界した年から三年は真面目に飾りつけ?しましたけれど、
20年以上も経ってしまうと、八百屋で盛り合わせの籠と花屋で盆セットで
済ませてます。まぁ、新盆ではないのでお仕着せでもいいっか〜みたいな。
でも、あと少ししたら、次の時には心入れ替えようっと…それって? オイ!(^^ゞ
silver☆ | 2010/08/02 02:35 PM

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