東京育ちの京都探訪−火水さまの京
まえがきから抜粋

 今年で京都観光住人歴、丸十二年になります。  大人の観光都市というのは、いかに物語を内包するか、そんなことにかかっているように思います。玩具で遊ぶのが子どもなら、知識で遊ぶのが大人。
 ああ、京都に来てよかった、京都駅から降り立つ人にはみんなそう思ってほしい、その想いが、こんな京都草子を私に書かせているのかもしれません。


もくじ
第一章「水」物語
水物語のはじまり
金閣寺の銀世界[睦月]
祇園遊びと御神水[如月]
鴨川の春[弥生]
志波む桜と疎水の桜[卯月]
町家の音風景[皐月]
嵯峨の水田[水無月]
御手洗祭[文月]
広沢池の送り火[葉月]
千年の井戸[長月]
琵琶湖疎水[神無月]
地下水脈の声[霜月]
洛中の造り酒屋[師走]
第二章「火」物語
小正月のとんど祭[睦月]
吉田神社の火炉祭[如月]
修二会のお松明[弥生]
夜桜と花篝[卯月]
鞍馬寺五月満月祭[皐月]
蛍火の茶会[水無月]
もうひとつの祇園祭[文月]
精霊の火、神さまの火[葉月]
愛宕山に登る[長月]
鞍馬の火祭[神無月]
茶の湯と炉開き[霜月]
八坂神社の白朮火[師走]
第三章「掌」物語
火水さまに出逢う、糺の森
葵祭 社頭の儀
妙心寺 退蔵院の水琴窟
法然院 谷崎潤一郎の墓
平野神社 満月で花見
五山送り火クロニクル
幽玄の火祭、広河原の松上げ
木枯らしの南禅寺
第四章「町家」物語

「東京育ちの京都探訪 〜火水さまの京〜」
文藝春秋 1524円+税

著者インタビュー
 amazon

© Keiko Aso